お風呂のリフォームを検討するとき、「在来工法」と「ユニットバス」という言葉を耳にすることが多いと思います。この2種類の浴室について、それぞれの違いやメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
在来工法は、昔の戸建て住宅で一般的に採用されていた工法で、壁や床にタイルを貼り、防水処理を施した上で仕上げます。古い公団住宅のマンションでも、時折在来工法のお風呂が見られます。しかし、在来工法のお風呂は築年数が経つとタイルにひび割れが生じたり、目地が取れたりすることがあり、そこから水が染み込みやすくなります。
戸建ての場合、タイルのひび割れや目地の劣化が進行すると、土台が腐る原因となり、シロアリ被害のリスクも高まります。またマンションの場合、下の階に漏水するリスクもあるため、適切なタイミングでのメンテナンスが重要です。
一方、ユニットバスはあらかじめ工場で作られたパーツを現場で組み立てて設置するタイプの浴室です。浴室全体が一つの箱として機能し、水漏れのリスクが少なく保温性にも優れているため、現在では主流となっています。パネル式の壁面や床は掃除がしやすく、シンプルなデザインからカラフルなものまで幅広く選べます。
ユニットバスは工期が短く、3~7日程度で設置が完了するため、リフォームに伴う生活への負担が少ないのも特徴です。
在来工法の最大の利点は、浴室の形状やサイズを自由に設計できる点です。ヒノキや大理石など、自然素材を使った独自のデザインや、タイルを使ったオリジナリティのある浴室を作りたい場合には最適です。また、現場で一つ一つ手作りするため、限られたスペースにも柔軟に対応できます。
その反面、在来工法は工期が長く、一般的に3週間程度を要します。また、素材や施工にこだわるほど費用がかかる傾向があります。タイル貼りのため、湿気によるカビや汚れの発生が多く、定期的なメンテナンスが必要です。
ユニットバスの魅力は、まず施工の速さです。3~7日程度の工期で、手軽にリフォームが可能です。価格も在来工法より抑えられるケースが多く、耐水性・保温性が高いため寒さを感じにくいのもポイントです。また、さまざまなオプションが用意されており、出窓を利用して浴室を広げたり、デザインやカラーをカスタマイズして楽しむことも可能です。
ただし、ユニットバスはあらかじめ決まったサイズのパーツを組み合わせるため、浴室の形状や広さが制限されることがあります。既存の浴室スペースに収まらない場合、設置できないこともあるため、現場の条件によっては選択が難しい場合もあります。
在来工法とユニットバスのどちらを選ぶかは、住まいの状況や希望のデザイン、予算によって異なります。リフォーム前に家族で話し合い、どんな浴室にしたいのか、予算やライフスタイルに合った選択肢を検討するのが理想的です。
在来工法が向いている人: 独自のデザインや自然素材を楽しみたい、自由な設計を希望する方。
ユニットバスが向いている人: 早く簡単にリフォームを済ませたい、掃除のしやすさや保温性を重視する方。
まずは、専門業者に相談して現場の状況を確認してもらい、それぞれのメリット・デメリットをふまえた最適なプランを見つけましょう。
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